記:1996年8月15日著
宇宙時代の到来とUFOの目撃例の増加は、人間の科学者たちの中に宇宙旅行への強い好奇心を引き起こしています。
ある者たちは、翼を支える気流があるかぎり、飛行機は離陸し、滑空し続ける、あるいはロケットが発信し、推進力により地球重力から離脱するという周知の慣れ親しんだ理論に執着して、「重力場の範囲内の、もしくは重力上に逆らった、すべての移動が推進力によらなければならない」という観念に執着しています。
しかしながら、重力など存在しないかのように、勢いよく進み、滞空する宇宙船は明らかに推進力により駆動しておらず、それゆえに根拠のない憶測が猛威を振るっています。
人類は、捜し求めている答えを与えられないでしょうし、努力を積み重ねて正しい答えに行き着くこともできないでしょう。
人間の科学者たちは、現在通用している間違いだらけの概念を試行錯誤しており、その結果、誤った方向に向かい、成功しないでしょう。
宇宙船の駆動方法に関するさまざまな理論が発表されていますが、的を射たものは何もありません。
● もっとも救い難い理論は、宇宙船が実際に推進力を用いているというものですが、とらえどころの無いものです。
これらの理論は、飛空挺の底部から空気を吹き出すことにより、地上あるいは水上に滞空するホバークラフトと同じ手段で宇宙船が滞空するというものです。
この理論の明らかな矛盾には焦点が当てられていないけれども、この理論のすべてが実現しているので、異議がはさまれること無く、この理論は進められています。
宇宙船が、通過する際に、枝一本、葉一枚、決して動かすことなく、森の中を静かに移動する状態を目撃すると、この理論の信憑性を傷つけているように見えますが、この理論の擁護者たちは、断固として譲らないでしょう。
この理論は、人類には、異星からの訪問者たちと同等の技術があると認めているある者たちの好むものです。
● 部分的に正しい理論は、宇宙船が宇宙船自体の重力場を発生するというものです。
宇宙船が、地球の重力の牽引力を軽んじるかのように、滞空するだけでなく、宇宙船自体の重力場を搭乗者に提供するので、この理論は、理論というよりもむしろ観測結果です。
MJ12に雇われていた地球の科学者たちは、観測用宇宙船で小旅行を楽しみ、自分たちの足がしっかりと宇宙船の床に着いたままであるのに、★地面が頭上に見えることに気づいたという、これに関して直接に体験した知識があります。
宇宙船自体の重力場を作り出すことは、移動のためではなく、★主として快適さのためですが、移動のために要求される構成要素でもあります。
● ボブ・レイザーが紹介した重金属、★元素115は、唯一の手段ではないですが、実際に、宇宙旅行を達成する手段の一つです。
元素115は、元素内にもそれ自体にも神秘的な特性などなく、MJ12の研究室から漏洩された報告から明らかとなった事実のみが、存在するだけです。
元素115が、元素自体が減少せずに、自身の重力場を発生する、重力の特徴を持つとするなら、すべての科学者たちは、研究所の床より実験用の容器に研究者たちの足がくっついているのに気がつくはずです。
元素115によって作業の進行の中で他の処置を支えるのではなく、その構成要素の構成自体が元素115なのであり、ゆえに元素115について私たちは、これ以上語るつもりはありません。
● スペース・ワープのような近道は、解りやすい答えとして、数十年間討議されてきました。
宇宙は、球状であるがゆえに、どこか他の場所に行く必要のある者すべてが、全行程を回って進むよりも円形に沿って距離を置いて進むという、理論が成り立ちます。
この理論は理屈に反しており、反論するのにあまり時間はかからないでしょう。
実際に宇宙が湾曲しているのなら、どのようにして宇宙は、一般の人々の中の天文学者たちや天体観測者たちに、宇宙自体を直線的なものとして算定するように都合をつけるのでしょうか?
宇宙は、人類を欺くために、大規模な陰謀を行っているのでしょうか?
はるか遠くにあるように見える恒星系は、実際に、離れたところに存在し、近道などは存在せず、空間的な隔たりを伝えています。
● 地球の大気圏の存在を否定することは、重力に反する作業の中の一つの段階であり、私たちが言及したように、移動中の宇宙船の船内重力を発生する理由の一つです。
しかしながら、この処置は、地球から離陸するためにではなく、次の段階のための環境を提供するために、行われます。
地球の上空で滞空する宇宙船は、完全に、地球の重力にとらわれて、それに対処しています。
● 滞空することは、制御された方法で★斥力を発生させることを必要とし、宇宙旅行は、斥力を、制御された方法で消去することを必要とします。
宇宙旅行は、二つの重力の固定点の間の、抵抗できない、すばやい接触です。
このすばやい接触は、二つの地点の間に働く斥力を消すことにより達成され、★注意深く制御された作業手順です。
人類が斥力の存在をまだ受け入れていないので、近い将来における計画にまず達成されないでしょう。
それゆえに人類は、決して放棄することができず、それらの理論の擁護者の知的、情緒的支えとして徹底的に固執する、ある種のがらくたのように引きずりまわしている、彼らの現在の理論の中のすべての誤りによって、身動き取れなくされています。